MONSTER 6巻『大人になったら面白いマンガ』

 

Monster (6) (ビッグコミックス)

Monster (6) (ビッグコミックス)

 

 

MONSTER・6巻

 ここから先は中盤の盛り上がりに入っていく。いよいよヨハンも登場し、彼と対決すべく今までの主要キャラが動き始める。

 

そしてまた本筋と関係のない作中の迷シーン

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ツンデレの女王、エヴァ様          何て女だ・・・

 

 この巻は、エヴァとテンマとヨハンの手下が戦う場面がメインである。なぜか男のマンガではこのようにやたらとプライドの高いツンデレ女が素直になれないで好きな男をイジメる、みたいな内容がけっこうある。これもどう見ても愛の告白なのだが、テンマに彼女の真意は全く通じていない・・・・。13巻になるがテンマはエヴァのことを『彼女を捨てた事を私に一生後悔させることしか考えていない!!』と。一体、エヴァの何が好きでつきあっていたのだろうか・・。

 

   しかしアナタの顔は・・・

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   がんばって読んでるのに・・・

 

 もっとも、彼は朗読をけなされて怒っているわけではないのである。実はこのカール君はこの老人の隠し子であり、そのためにつらい子供時代を過ごし、実の父を知るために朗読のアルバイトをしているのである。彼は言う「“私は美しいものしか愛さない”・・・・僕は知りたいんだ。あの男がどんなに最低な男かね!!」美しいものしか愛さない・・・この男が本当はそんな男であるはずがない、と怒りを燃やしているのである。

 

ついにヨハン登場

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  しかしシューバルト老人に近づいてくるのはカール君だけではない。シューバルト老人は大富豪であり、ヨハンもよからぬたくらみを持ちながら着々とシューバルトをとりこんでいく。ヨハンがどのようにしてシューバルトをとりこむかが今回の感動シーンの1つになっている。

 

 シューバルト老人が『元気になれる場所』に連れて行こうとヨハンはカール君に提案をする。そこはシューバルト老人がつらかった頃に来ていた、美しい風景のあるところなのだが、しかし今となっては工業地になってしまっている。目の見えないシューバルト老人は『ミソサザイのさえずりが聞こえないぞ・・・』と不信を表すような事を言い、正直者のカール君は『申し訳・・・・・・ありません・・・ここはもう・・・工業地・・・』と言いかけるところをヨハンはさえぎり、『何と言う光景だ・・・・紅葉が西日をうけて、燃え上がるようです・・・それが鏡のように静かな水面に映して・・・・』と言ううちに、シューバルト老人は涙を流し始め、目の見えない彼は答えるのである。

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