ギャラリーフェイク『学芸員物語』
美術館で働く人の事を学芸員という。
しかし、学芸員になることは難しく、しかもたとえなれてもほとんど雑用のようなものが延々とつづき、学芸員は雑芸人と言われるくらい・・らしい。
激怒するフジタ
美術関係の仕事がしたくて、学芸員をめざす女性。
たとえ資格が取れても学芸員になれるのは1パーセントという大変さだった。
しかしこの女性の持つ審美眼はなかなかのものだった・・・。
代金を払わない上に、怪しげな取引をもちかける美術館の館長。
キレたフジタは話にならん、とばかりに出て行ってしまう・・・。
そして一計をたくらむ・・・。
自分の持っていった絵をニセモノと彼女に見破られるフジタ。
学芸員になるのが夢、という彼女にフジタは謎のアドバイスをする。
それは『館長室には近づかず、館長室には長居せず、館長室で何を見ようと
決して口外してはいけない』というものだった・・・。
なぜならば・・・・
館長室にはルノアールの絵があった・・・!
美術になどうとい館長は本物かニセモノかなどわからない・・・。
しかし彼女はひと目で見抜いてしまった・・・!!もちろんこのルノアールの絵は
本物で、フジタが悪だくみのためにこっそりと持ち込んだものだった。
そして告発される館長
そしてまんまと罠に落ちた館長。
盗んだ絵が自分の部屋にあったことがそもそもわからなかった。それを見越した
フジタがさも館長が不正を行ったようにみせかけたのだった・・・・。