砂の城 第3巻 これぞ少女マンガ!
フランシス少年への独占欲と恋心がつのるにつれて、不安を募らせていくナタリーは、ついにフランシスと再びわかれフランスを飛びだし、アメリカで新しい生活をするが、いつまでも逃げていても仕方がないと思い直し帰ってくる。
フランシスと再会はするものの・・・気まずい2人
昔の恋人のフランシスは孤児ではなくて、ナタリーの知人である貴族の息子だったと知り、何の障害もなく幸福になれたかもしれない、と思いを馳せるナタリー・・・。しかしそれは かなわぬ夢・・・。といってもそれは作者の陰謀なのだからどのみちこうなるのだが・・・。面白い物語はそうとわかっていてもやりきれないような悲しさをちゃんと感じさせるところにある。
ついに自分を抑えられなくなるフランシス少年
子供の頃からナタリーに恋していたフランシス少年。ナタリーにふさわしい大人の男となるべく生きてきた彼だったが、ナタリーには真剣にはとりあってはもらえない上にアメリカに去られてしまう。ナタリーをあきらめようとしてもあきらめられない彼はついにナタリーに愛を告白するが・・・。
答えを出せないままさまようナタリー
しかしフランシスに強く迫られてもナタリーは答えをだせないままでいる・・・。実はナタリーもフランシスを愛しているのだが。昔の恋人であるフランシスへの思いが今のフランシス少年への思いとなって彼の人生に影響をおよぼすことをナタリーは恐れるあまり、何も出来ないままフランシスを拒む形になってしまう・・・。