『項羽と劉邦』横山光輝のもう1つの傑作

 

 劉邦の強さも少しずつ周りに知られていき、戦わずに最初から降伏する国も出てくるようになり、どんどんと劉邦側は強くなる。そして戦わずに説得するだけでもいけるかもしれない、と劉邦の陣にいる知恵者の1人、麗食其(れきいき)は思うのだが・・・。

 

 名参謀の1人、麗食其(れきいき)

※『れき』の字はこれではないのだけど私のPCにない字なのでこれでいきます!

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  斉(せい)の国と戦わなければならなくなったが、わざわざ戦わずとも説得して降伏をさせてみせる、と麗食其(れきいき)は言う。しかしすでに戦いの準備を行っていた韓信を、麗食其(れきいき)は知っていたにもかかわらず、韓信には知らせずに行ってしまう・・・。

 

麗食其(れきいき)が斉(せい)の王を説得したと韓信は聞くが・・

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 『斉(せい)に攻め入れ』という命令通りにした韓信は、途中、麗食其(れきいき)が斉王を説得に成功したという事を聞くが、本当かどうかがわからずに悩む。結局進軍するのだが・・・・劉邦に確認をとればいいだけではないのか・・・?

 

そして麗食其(れきいき)は殺される。

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 これで安泰、と思っていた斉王は韓信が進撃してきたために怒り狂い、『こんなくされ儒者を信じた余が愚かであった』と麗食其を釜茹での刑にして処刑した。

 

韓信に天下をとれ、と言う崩通(かいとう)

※『かい』もこの字じゃないんだけど、今回、漢字が出てこない〜!

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 『あなたが天下をとればいい』と言う崩通(かいとう)に、『そんなことは考えもしなかった・・・』と言う韓信。どうも知恵者というのは誰かのサポートになりたがりで自分がトップをとろうとしないのが不思議だ。

 

 『今、天下をとらないと劉邦はあなたを危険視するようになる』と崩通(かいとう)は言う。そしてその通りの未来が訪れるのだが、その話はこの物語では描かれない。