『項羽と劉邦』横山光輝のもう1つの傑作
もともと韓信や陳平も項羽の側の人間で、うまく使えば項羽は無敵だったはずなのだが、劉邦の側にドンドン寝返ってしまい、だんだんと劉邦側が優位になってくる・・・。そして今度は・・・。
范増(はんぞう)が項羽を裏切っている・・・・?!
范増(はんぞう)が項羽を裏切って実は劉邦を通じている・・・という証拠の書簡を見つけた、項羽の妻の弟、虞子期(ぐしき)。しかしこれは劉邦側の計略だった・・・。
ワナにはまった范増
劉邦側の計略どおり、范増は裏切っていると思い込んでしまった項羽。
そして結局、范増は自ら項羽のもとを去っていく・・。
范増の最期
項羽に仕えなければ良かった・・・と後悔する范増。
確かに項羽は何を言っても怒ると聞く耳を持たず、うまく立ち回れるような人間ではないので、まわりの苦労がすぐ水の泡になってしまう。
范増の死の知らせを聞くと、さすがの項羽も『わしが完全にまちがっていた』と後悔するのだがもはや後の祭りだった・・。