『項羽と劉邦』横山光輝のもう1つの傑作
陳平や范増と、項羽は自分を止める人間を次々と追い出してしまい、徐々に人材も少なくなってしまう項羽側。しかし・・・
何だかんだいってあんまり変わらない項羽
『自分に逆らうものには容赦しない』というやりかたをずっととっているために、項羽は嫌われ、信用をなくしていくのだが、本人がいつまでたっても自覚がなく、結局同じようなことをくり返す・・・。
賢い少年、仇叔(きゅうしゅく)くん
中国の歴史話ではこのように、やけに賢い少年がいきなり現れて問題を鮮やかに解決する!ということが時々見かける。この少年はここでしか登場しないのが残念だ。
仇叔(きゅうしゅく)くんの説得は成功する
子供ということもあり、項羽はあっさりと説得される。
項羽は特に残酷というわけでもないのだが、武将らしく血の気が多いだけで怒るとすぐ『皆殺しだ!』とか叫んでまわりの言うことを聞かなくなるので、被害を受ける周りはたまったものではない、と逃げ出してしまうのである・・・。