『項羽と劉邦』横山光輝のもう1つの傑作
このころから、劉邦は項羽を倒すべく少しずつ力をつけるためにいろいろな戦略を立てていく。
関中に先にたどり着いた方を王とする、と決めたはずだったが・・
先にたどり着いたのは劉邦の方だった・・・。しかし、項羽は後にたどり着いたのに、力ずくで劉邦に王をゆずれと迫り、結局は奪い取ってしまう。しかし少年王は『約束とちがう』と納得しなかった・・・。そしてこの時の事がこじれ、彼は項羽に殺される事となる。
劉邦は山奥においやられるが・・・
約束は守られず、王はとりあげられ、さらに山奥に追いやられる劉邦・・。家臣は怒り、さすがの劉邦も怒るが、やはり名参謀の蕭何(しょうか)に『それはまちがっている』と言われる。山奥であれば、密かに兵を訓練しても誰にもバレず、敵も入ってこられない、と説明するうちに劉邦も納得する。
張良は1人、別行動をとる
項羽を倒すために、軍を鍛えられる才能を持った人物を見つけてくる、と1人別行動をとる張良。木片を折って、自分が、これぞ大元帥と見込んだ人物に渡す事にする、と決めて、劉邦と別れる。