『項羽と劉邦』横山光輝のもう1つの傑作
ついに始皇帝の築いた秦(しん)の国を倒すべく戦いが始まっていく。
王の血をひく少年
P25
王の血をつぐ子孫を見つけて、それを旗印に戦いの大義名分をつくる・・・という范増(はんぞう)の作戦をもとに家来の鐘離昧(しょうりまい)は王の子孫を発見する。そしてこの少年が楚(そ)の国の王となる。
股(また)くぐりの韓信
P47
イヤがらせに通せんぼをされて「ここを通りたければおれのまたをくぐれ」と言われて、アッサリと言われた通りにする韓信(かんしん)。どうもこの時代の中国ではこういうことはよほどの臆病者しかやらないようで、韓信はこれからずっと股夫(こふ)などというありがたくないアダ名をつけられてバカにされ続けるのである。
項羽、大活躍!
P116
項羽は非常に強く、鳥騅(うすい)というあばれ馬を乗りこなし、1人で3人でも4人でも相手に戦う。何しろ、この人、非常に強くて最後の最後まで誰も倒せないのである。