クリスマスという謎

もうすぐクリスマスである。

ところで、人はなぜクリスマスというものにあれほど興奮しているのであろうか・・・。私はその理由がまったくわからないのである。という主張がどのくらいめずらしいものであるかもまったくわからない。

f:id:doragon07:20131126142742j:plainさいたま新都心のクリスマスツリー

 

というのも、生まれてこのかたクリスマスを祝ったためしがないのである。だから全くの平日と同じ感覚なのだ。

 

これは私の実家がお寺であるため、クリスマスというキリスト教とは相容れないためであり、プレゼントもクリスマスツリーも経験した事がないためなのだ。

 

  世の中はクリスマスになると犯罪が増えるという話を聞いた時、私はビックリしてしまい、『いったい、クリスマスというものに、何をそんなに期待しているんだ?!』と思ったものである。私にしてみれば『今日は犯罪を起こしてやる!なぜなら火曜日だからだ!』という主張を聞いているような感じであり、『は?!』としか思えないのである。

 

『クリスマスに一人で過ごすなんて・・・』という主張もよく聞く。しかも何やらこれは一人で過ごす人間に対する上から目線の嘲笑😏のようなものが感じられる。しかしこれも私には『水曜日に一人で過ごすなんて・・・』というふうに聞こえて『え?!』と感じるのだ。

 

 多くの人はクリスマスに何をそんなに期待しているのだろう、クリスマスに何があるというのだろう・・・。

 

ところで、これを読んで下さっている方はインドの『サッディヤ』という祭りを知っているだろうか?知らないだろう。

 

  これがサッディヤだ!

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『インド夫婦茶碗11巻』よりの引用

 

 それは大量の料理を作り、それをただで誰にでも提供する、というお祭りで、作る側にとっては何の得にもならないお祭りなのだが、料理を作る人たちはすごく楽しそうで、とても興奮しているらしい・・・。いったい何がそんなに楽しいのか。

 

今回はマンガの紹介ではないのだけど・・・絵があるとわかりやすいので

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これを知ったとき、『これだよ!これ!』と思ったものだ。インド人が『サッディヤ!サッディヤ〜!!』と謎の興奮をしているように私には『クリスマス!クリスマス〜!!』と謎の興奮をしているように見えたのだ。

 

 子供の頃ならクリスマスに興奮するのもわかる。サンタのプレゼントやクリスマスツリーやケーキはすばらしい夢の世界のようなものだろう。しかし、大人になってしまえば別にこれといったものでもないだろう。

 

 しかしクリスマスはまるで老若男女問わないお正月のような全国レベルのお祭りのように見える。 しかし・・私はそもそも何を祝っているのかがわからない・・。別にキリスト教とかでもなさそうだし、もう少しで大晦日だから年末を祝っているわけでもないだろう。ムードや気分なのだろうか・・?

 

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  このように、なぜかみんなが当然のように知っている喜びを自分だけが知らないような奇妙な気分なのだ。そして自分の側から見ればみんなの方がやたらテンションが高くて珍妙に見えてしまうのである。  

 

 

インド夫婦茶碗 11 (11) (ぶんか社コミックス)

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