闇のパープルアイ 2巻 

 

闇のパープル・アイ (2) (小学館文庫)

闇のパープル・アイ (2) (小学館文庫)

 

 

この話はジャンル分けすると、サスペンスになると思うのだが・・・。こうして見るといろいろな要素がまじっていて、しかもどれもけっこううまく表現されているのが面白さのポイント、という気がする。

 

 動きがアクション並みにあるので、見ていて楽しいし、サスペンスっぽい展開がハラハラさせるし、何といっても少女マンガならではの恋愛の盛り上がりがすばらしく、一番グッとくるのはやっぱりそこなのである。

 

  ヒョウになる女なんて愛せない、と言われて・・

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 倫子は激しいショックを受け、『二度と顔なんか見たくない出て行って』と自ら別れを告げる。

 

 そして曽根原と慎也くんの2人を殺すことを決意するのだが・・。

 

 

  すべては慎也くんの芝居だった

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 この慎也くんは頭がよく、ここぞというときに活躍してくれる大事なキャラなのだが、変身もしない普通の人間なのでどうしても地味に見えてしまう・・・。

  

  新しい変身人間、小田切貢(おだぎり・みつぐ) 

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 自分も変身人間だとなのる新しいキャラ、小田切貢。

これがまたとんでもないヤツであり、いきなり登場して来たかと思えば、倫子を押し倒し、慎也くんには『お前はジャマだから消えろ』みたいなことを言う。当然、慎也くんは『あんたこそ横からよけいなちょっかいだすな』と言うのだが通じる相手ではなかった・・・。

 

 小田切さんは黒ヒョウへ変わる

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 こういう超能力の瞬間、みたいなシーンを描くのがこの作者は大変うまい。読者の方も自分が特殊な能力を持ったかのように感じられるのである。

 

   堂々と戦いをいどむ慎也くん

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 黒豹になったライバルに対し、人間なのに堂々と決着をつけようと戦う慎也くん。相手が人間だと知ってて向こうは黒ヒョウに変身して向かってくるのはいかにも不公平だがしかし!この戦いはあっさりと慎也くんが勝つのである・・・。しかも、『逃げ切れたら勝ちをみとめてやる』などと偉そうに言った黒ヒョウ小田切はその後、ゼンゼン約束を守らず、また倫子をうばいにやってくるのだ・・・。しかしこのキャラはそれが当然でもあるかのように描かれている・・・。