闇のパープルアイ 6巻

 

闇のパープル・アイ (6) (小学館文庫)

闇のパープル・アイ (6) (小学館文庫)

 

  この『闇のパープルアイ』というのはやはり倫子と慎也の話なのかなと思う。曽根原が再登場し、倫子が生きているかもしれないとなったとたんに急に盛り上がり、そして2人の活躍が終わるとともに話自体も終わるのである。

  

  倫子は生きていた!  

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  麻衣を手に入れるために倫子をおとりに使う曽根原。

倫子を解放することとひきかえに麻衣にモルモットになるように曽根原は要求する。

 

  ついに倫子と麻衣は再会する

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  何はともあれ、麻衣は倫子を助け出し、15年ぶりに2人は再会する。しかしその代わりに、父の慎也くんがとらわれてしまう・・・。

 

 

  慎也vs曽根原

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 倫子が生きていると知った慎也は、倫子と麻衣を助けるために再び曽根原と戦う。そして2人は撃ち合いになる。

 

  15年の月日を超えて・・・

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 15年を経ても変わらぬ愛をつらぬく2人だったがともに生きて幸せになる事はかなわなかった。この話の恋愛の盛り上がりは時に『砂の城』を超えることもあるしここまで来ると好みの問題かもしれないが。

 

 この話から見るとマンガの筋書きというのはいかに盛り上がるシーンを描くかの口上であって、メインではないことを感じさせる。そもそも変身するのは、幸せに生きることの障害であって、そのために起こる悲劇のドラマこそこの話の見所なのだ。