『項羽と劉邦』横山光輝のもう1つの傑作
劉邦は和議を芝居ではなく本気でしていた。
項羽もしばし平和を楽しむが、劉邦を完全には信用せず、攻めて来た時のために準備はしていたのだった・・・。
和議は見せかけだった、と知らなかった劉邦
父親も無事取り戻し、今こそ項羽を討ち取るとき、と言われてびっくり仰天する劉邦。和議は父親を取り戻すための方便だったとは思っていなかった劉邦だった。そして劉邦が迷っている間にどんどん不利な状況になっていく・・・。前もって『これ、フリだからねv(^^)』と言っておけばいいと思うのだが・・・。
劉邦は気前も良かった
韓信や英布などの将軍から『なかなか連絡が来ないが、どうしてだ・・?』不満がる劉邦に張良は『働きの割に恩賞が足りないと思っているのでしょう。恩賞をぱっと与えてくださいませ。」と張良は言う。そこで劉邦は全員に王となることを認めてしまうのであった。
王として認められた韓信は
王として認められたことに、驚きを禁じ得ない韓信だった。もちろん彼は非常に感激する。ところで、また後日談だがこのときに王として認められた3人はみな後に劉邦に殺されてしまうのである・・・。この時に王にならなければ良かったのではないか、と思ってしまう。