エリア88・2巻・新谷かおるのマイベスト
1巻は、シンのエリア88での戦いの日々がつづき、シンの苦悩や、飛行戦がほとんどで、私は『まあ、こういうのがずっとつづくのかな』と思ったのだが、2巻にはいって戦争の背景や、新しくはいって来るキャラなど、少しずつ話のスケールが広がって来る。このスケールの広さでちゃんと地に足がついた感じになっているのがすごい。この時代のマンガは非現実的な展開をフツーにしているので(必殺!××パンチ!!)とかなので。こんなにリアリティを出そうとして今でも古さを感じさせないのはすごいと思う。
兄のサキ王子と弟のリシャール王子
P71
アスランという国の2人の王子である。
この2人が別に仲が悪いわけではないのに敵同士となって戦うハメになってしまった、というのが舞台設定で、エリア88はその戦場の基地名である。
サキ王子はこんな大人になりました
P169
このサキ王子がシンの上司であり、エリア88の司令官である。このようにたびたび、暗殺などで命をねらわれるハメになる。いかにも司令官らしいしっかりした性格のシブイ男として描かれている。
この人を主人公にして物語を描いてもそれはそれで面白かったかな、と思う。
偶然出会うカンザキとシン
P274
自分を裏切った親友、神崎はパイロットとなっていた。神崎が乗っている飛行機をシンは発見し猛然と追う。自分を地獄につきおとしたかつての親友を『殺してやる』と憎しみに燃えるシンだったが、サキに無理矢理にとめられてしまう・・・・。