2世マンガは割とおススメ

『二代目マンガにハズレなし』という言葉を聞いたことがあるような気がする。

 

 私の経験ではこれは本当である。

 今まで読んだ二代目マンガでダメだ、と思ったものはとりあえずない。『あれ?意外となかなか面白いぞ。』というのが正直な感想だ。意外と、というのはやっぱり二世マンガというのはイマイチ読む気になれないからだ。

 

 どうしたって一代目の時ほどには面白くないだろう、と思うからだ。しかもたいていがけっこうな長編ものであり、『もういいんじゃない?』と思ってしまう。これ以上続けても一代目ほどには面白くない内容がうすまったものがダラダラと前作の人気にあやかって続くだけだろう、と自然と思ってしまうのだ。熱狂的なファンだけが読み続けるのでは?と読む前から何となく意地悪な視点になってしまう。

 

 で、確かにそうなのだ。決して一代目ほど面白くはない。しかし充分に面白いマンガとして読める。やはり二世マンガを描けるのは実力者だからなの

だろう。

キン肉マン2世 1 (SUPERプレイボーイCOMICS)

キン肉マン2世 1 (SUPERプレイボーイCOMICS)

 

  キン肉マンの息子、キン肉万太郎(きんにくまんたろう)の話。テリーの息子やロビンマスクの息子、グレてしまったケビンマスクなどまさに二世の活躍の物語。

エンジェル・ハート (1) (Bunch comics)

エンジェル・ハート (1) (Bunch comics)

 

  『シティーハンター』の2世もの。主人公、冴羽リョウの恋人香(かおり)が死ぬところから始まっており、前作を知る私はビックリした。香の心臓が移植された女の殺し屋、エンジェルハートが香の『娘』として活躍する物語。

ミスター味っ子2(1) (イブニングKC)

ミスター味っ子2(1) (イブニングKC)

 

  『ミスター味っ子』の息子、味吉陽太(あじよしようた)の物語。

味皇が意識不明になってしまったために、味皇料理界の後がまをめぐってのゴタゴタがメインの物語。下仲シェフの娘『恐怖のアンヌ』や前作で敵だった味将軍が実はいい人設定で登場したり、二代目味皇がやたら無気力な青年だったりするのが面白い。