まんが道 11巻
相変わらず、忙しさまっただ中だが、そこに手塚治虫の編集者がやってきて、「手塚先生がピンチなんだ!助けてほしい!」と頼みにくる・・。
手塚治虫の手伝いをする事に・・
手塚治虫の生原稿に緊張して描き進められない・・
手塚治虫を神のごとく崇め、しかも何かと親切にしてくれた事を思うととうてい断れない2人。そして満賀くんの方が手塚治虫を助けに行く事にする・・。
たった1人でマンガを描く才野
『このままでは絶対にしめきりに間に合わない!』と才野はわかってはいるものの、『何とかします』と編集者にはごまかす。『満賀!早く帰って来てくれー!』とあせるばかり。
ところで、これって・・・手塚治虫のせいのような気がするが・・。
ようやく満賀くんは帰ってこれたが・・
自分たちがしめきりを遅らせたせいで、担当者がお役御免になってしまう・・・。その上、明後日だと思っていたしめきりが明日だと言われ、2人は『いっそ逃げようか!』とまで思うが、『それをやったらマンガ家として終わりだ』と思い直す・・。
まさに正念場
刻一刻としめきりの時が迫る。
この物語中で最も大変なシーンである。と、同時に最も面白い場面でもある。やっぱり読者側としてはこういう悪戦苦闘しているところが面白い。マンガに熱血ものが多いのもよくわかる。描いている作者の側が命がけの戦いなのだ。
戦いすんで夜があけて・・・
めでたく2人はしめきり前に原稿をあげることができ、さあ、思い切り寝よう!と明け方にふとんに入ったのはいいが・・。目が覚めたら何と次の日になっていた!トイレにも行かずに人は24時間以上寝ていられるものなんだなあ、とこの話を読んで初めて知った。